源氏パイとパンの耳
「源氏パイとパンの耳 」
☆
テレビを見ながら、源氏パイを貪り食っている夢。
でもそのテレビはスイッチがついていなくて。
文字通りテレビという物体そのものを見ながら、源氏パイを貪り食っていた。
ところで私は源氏パイの外側だけが好きだ。
どことなくハート型の源氏パイの、
ハートのふちどりのところだけが好きだ。
夢の中の私は、その外側だけを、必死で外して、貪り食っていた
のだった。
そういえば、私はパンの耳が大好きだ。
うちの母親はパンの耳が嫌いで、トーストした時、いつも私がもらっていた。
うちの子供たちもパンの耳が嫌いで、トーストした時、いつも私が食べている。
昔はパンの耳だけ袋に入って売っていたけど、最近見かけない。
残念だ。
「悲しみのアルミニウム 」
田村正和さんのそっくりさんが、身体にアルミニウムが溜まってしまうという病気にかかり、手術をした。
という噂を聞きつけた田村正和さん本人が、彼の見舞いに、タウンページを持って訪れると
窓の外から見ただけで、中がガスで充満しているのが、はっきりとわかった。
「危ない!気をつけないと爆発する!!」
私は田村氏に向かって叫んでいた。
窓の外からベッドに横たわる、田村氏のそっくりさんの左足だけ見えた。
ひざの下あたりを包帯で巻かれて、そこから血がにじんでいた。
病を苦に、自殺を図りはったのかな?
お気の毒に。
アルミニウムが身体に溜まっていくことが
耐えられなかったのだろうなあ。
夢の中の私は、
包帯ににじんだ血を見ながら
そんなふうに考えていた。
爆発する寸前で目が覚めた。